Affinityが完全無料化し、AI課金へ転換する新ビジネスモデルが台頭。CanvaとAdobeの戦略対立の中、エコシステム選択が鍵に。用途別にCanva(初心者)、Affinity(中級者)、Adobe/Affinity+AI(プロ)を選ぶ時代となった。ね。
- Affinityの無料化はソフト販売からAIサービスへ転換する市場変革を示す。
- Canvaの無料化+AI課金戦略とAdobeのサブスク戦略が激しく競合中。エコシステムの重要性が増す。
- 用途別ガイドとRoom8視点:初心者はCanva、中級者はAffinity、プロはAdobeまたはAffinity+AIを選ぶのが現実的。
こんにちは、Room8オーナーの鶴田です!
先日、デザイン業界に衝撃が走るニュースが飛び込んできました。Adobe PhotoshopやIllustratorの代替ツールとして人気だった「Affinity」が、完全無料化したんです。しかも「永久無料」って言うんですよ。
実は僕、ちょうどこのニュースの1ヶ月ぐらい前にAdobe CCを解約したばかりなんですよね。月額9,080円(年間約10.9万円)のサブスク代、さすがにキツいなって。
じゃなくて、正確に言うと「AI課金が増えてきたから優先順位変えた」んです。ChatGPT、Claude、Gemini、Cursor、Canva、Genspark、Manus…AI系のサブスク、気づいたらめちゃくちゃ増えてて。
で、Adobe CCってたまにしか使わないんですよね。それなら切って、代わりにPixelmator Proを買い切りで購入しようと。動画編集もPremiere ProからFinal Cut Proに乗り換えてました。
そしたら1ヶ月後にAffinity無料化のニュース(笑)。タイミング的にはちょっと惜しかったんですけど。
でも、完全にAdobe包囲網が完成した感じがしますよね。動画編集はFinal Cut Pro、画像編集はPixelmator ProとAffinity。全部買い切りか無料。しかもAI課金の方に予算を回せる。これからの時代、これが正解な気がしてます。
でも、このAffinity無料化って、単なる「太っ腹キャンペーン」じゃないんですよ。これ、デザインツール業界の地殻変動なんです。正確に言うと、ソフトウェア販売からAIサービスへのビジネスモデル大転換。
「なんで無料にできるの?」「Canvaは何を狙ってるの?」「結局どのツール使えばいいの?」
この記事では、Affinity無料化の裏にあるAI戦略と、Adobe vs Canvaの覇権争い、そしてコワーキング利用者やフリーランスにとって何を意味するのかを解説していきます。
Affinity無料化、何が起きたのか?【基本情報】
2025年10月30日、デザイン業界に衝撃が走った
2025年10月30日、オーストラリアのCanva社が衝撃の発表をしました。傘下に収めたプロ向けデザインツール「Affinity」を、完全無料化するって。
従来は別々のアプリだった「Affinity Designer」(ベクターデザイン)、「Affinity Photo」(写真編集)、「Affinity Publisher」(レイアウト)の3つを統合した「Affinity Studio」として、Windows・Mac・iPad向けに無料提供を開始したんです。
詳細はAffinity公式サイトで確認できます。
しかも「永久無料」を標榜してるんですよ。トライアル期間とか、機能制限版とかじゃなくて、プロが使うのと同じフル機能が、ずっと無料。
これ、衝撃的すぎません?
プロ向けデザインツールって、これまで「高額なのが当たり前」だったじゃないですか。Adobeのサブスクは年間10万円超え、Affinityの買い切り版でも3本セットで2万4000円くらい。それが、完全に無料。
デザイナー界隈では「神アップデート」「Adobe終わった」みたいな反応が飛び交ってました。まあ、気持ちはわかります。
Affinityとは?Adobe代替として支持されてきた理由
そもそもAffinityって何なの?って方もいると思うので、簡単に説明しますね。
Affinityは、イギリスのSerif社が開発したプロ向けデザインツール群です。Adobe製品で言うと:
- Affinity Designer = Illustrator(ベクターデザイン)
- Affinity Photo = Photoshop(写真編集)
- Affinity Publisher = InDesign(レイアウト)
という感じ。機能的にはAdobeに匹敵するレベルで、実際にプロのデザイナーやフォトグラファーが実務で使ってるんです。
で、Affinityが支持されてきた最大の理由が**「買い切り型」**だったこと。
Adobeはサブスクリプション制で、毎月・毎年課金が続くじゃないですか。解約したら作ったデータすら開けなくなる。それに対してAffinityは一度買えばずっと使える。しかも動作が軽くてサクサク動く。
「Adobe高すぎ問題」に悩むフリーランスや個人クリエイターにとって、Affinityは救世主みたいな存在だったんですよね。
そのAffinityが2024年3月にCanvaに買収されて、そして今回の無料化。この流れ、実は計算されたCanvaの壮大な戦略なんです。
なぜ無料化?鍵は「AI課金モデル」への転換
ソフトウェア販売からAIサービスへ
さて、ここからが本題です。「なんで無料にできるの?」って話。
答えはシンプル。ソフト自体で稼ぐのをやめて、AI機能で稼ぐビジネスモデルに転換したからです。
従来のデザインツール業界って、こういう構造だったんですよ:
- ソフトを売る(買い切り or サブスク)
- ユーザーが制作作業をする
- ソフト代が収益源
でもこれ、正直もう古いんですよね。ソフトウェアってコモディティ化するんです。オープンソースの無料ツールも増えてるし、競合も多い。価格競争に巻き込まれたら終わり。
そこでCanvaが打ち出したのが、こういう戦略:
- ソフトは無料で配る → ユーザーを大量獲得
- AI機能は有料 → 高付加価値サービスで収益化
- エコシステムに囲い込む → プラットフォーム化
具体的には、Affinity Studioの基本機能は完全無料なんですけど、「生成塗りつぶし」「背景除去」みたいな生成AI機能を使いたければ、**Canvaプロ会員(年額8,300円)**への加入が必要なんです。
これ、めちゃくちゃ賢い戦略だと思いません?
無料でバラまいてユーザーを囲い込んで、「もっと便利に使いたい」って人からAI機能で課金してもらう。ソフトウェアは餌、AI機能が本命。
Canvaが狙う「エコシステム囲い込み」戦略
Canvaの戦略、もうちょっと深掘りしましょう。
Canvaって元々、デザイン初心者でも簡単にSNS画像とかチラシとか作れる「お手軽ツール」ってイメージだったじゃないですか。でも最近の動きを見ると、完全にプラットフォーム化を狙ってるんですよ。
まず2024年3月にAffinityを買収して、プロツールを手に入れた。さらに2024年7月にはLeonardo.aiっていう生成AI企業も買収してるんです。Leonardo.aiは1,900万人以上のユーザーを抱えるAI画像生成サービス。
これ、何を意味してるかっていうと:
- 初心者向け → Canva本体(テンプレ豊富)
- プロ向け → Affinity(高機能ツール)
- AI機能 → Leonardo.ai技術(生成AI)
全部Canvaのエコシステムに統合しちゃう、ってこと。
ユーザーは「Canvaで企画 → Affinityで仕上げ → Canvaで共有」っていう流れを、ワンストップでできるようになる。しかもAI機能も使える。便利すぎて他のツールに移る理由がなくなるんですよ。
現在Canvaの月間ユーザー数は2億2,000万人。これだけのユーザーベースがあれば、たとえ1%の人がCanvaプロ会員(年額8,300円)になるだけで、年間180億円以上の収益になる計算です。
ソフト売るより儲かるじゃん、って話なんですよね。
僕がAdobe CCを解約した理由(実体験)
ちょっと個人的な話をすると、僕がAdobe CCを解約した理由も、実は「AI課金の優先順位が上がったから」なんですよ。
Adobe Creative Cloudのコンプリートプラン、月額9,080円で年間約10.9万円するんですよね。フリーランスとかコワーキング利用者にとって、これって結構な負担じゃないですか。
でも問題は金額じゃなくて、AI系のサブスクがめちゃくちゃ増えたこと。ChatGPT、Claude、Gemini、Cursor、Canva、Genspark、Manus…気づいたらAI課金だらけ。
で、Adobe CCって僕の場合たまにしか使わないんですよ。主に使ってたのがPremiere Proだったんですけど、「これ、AI課金優先した方がよくない?」って思い始めて。
だから、Final Cut Proに乗り換えました。これも買い切り。さらにPixelmator Proも買い切りで購入。
そしたら1ヶ月後にAffinity無料化のニュース(笑)。
完全にAdobe包囲網が完成した感じがしますよね。動画編集はFinal Cut Pro、画像編集はPixelmator ProとAffinity。全部買い切りか無料。サブスクはAI系に集中。
タイミング的にはちょっと惜しかったんですけど、でも後悔はしてないです。これからはAI課金の時代だと思ってるので、Adobe CCより優先順位高いツールにお金使えてる実感があります。
ただ、もしこれからデザインツールを選ぶなら、間違いなくAffinityを試してみます。だって無料ですから。リスクゼロ。
Adobe vs Canva、AI時代の覇権争い
Adobeの戦略:AI機能込みサブスク値上げ
さて、Canvaが攻めてる一方で、Adobeはどうしてるのか。
答え:サブスク料金を上げて、AI機能を統合してる。
Adobeも生成AI「Adobe Firefly」を開発して、PhotoshopやIllustratorに統合しました。生成塗りつぶし、テキストから画像生成、テキスト効果生成とか、便利な機能がどんどん追加されてるんです。
でもね、これ全部サブスク料金に上乗せされてるんですよ。
しかもAdobeの場合、「ソフト本体 + AI機能」がセットでサブスク化されてるから、AI使わない人まで高い料金を払わされる仕組み。選択肢がないんですよね。
Adobe側の言い分もわかります。「プロ向けツールとして最高品質を維持するには、継続的な開発費が必要」って。実際、Adobe製品の品質は高いし、業界標準として定着してる。
でも、ユーザーからすると「値上げばっかりじゃん」「選択肢くれよ」って不満が溜まってるのも事実。
「Adobeユーザーは定期課金を喜ばしく思っていない」って、Affinity側が言ってたくらいですから。
Canvaの戦略:ソフト無料 + AI課金
対するCanvaの戦略は、真逆。
- ソフト本体 → 完全無料
- AI機能 → 使いたい人だけ課金
選択肢を与えてるんですよね。「AI使わないなら無料でOK。使いたいなら課金してね」って。
しかもCanvaプロの年額8,300円って、Adobe CCの10万円超と比べたら圧倒的に安い。
もちろん、「Adobeの方が機能豊富」「プロならAdobe一択」っていう意見もあります。実際、印刷業界とか、Adobeファイルでのやり取りが標準化されてる分野では、Adobeから離れられない。
でもね、全員がそのレベルで使ってるわけじゃないんですよ。
SNS用のバナー作ったり、ブログのアイキャッチ作ったり、ちょっとした画像編集したりする程度なら、Affinityで十分。むしろ無料で使えるなら、そっちの方がいいじゃん、って人も多い。
Canvaはこの「プロじゃないけどデザインツール使いたい層」を大量に取り込もうとしてるんです。
デザインツール市場の未来予測
じゃあこれから、デザインツール市場はどうなるのか。
僕が思うに、こういう流れになると予想してます:
1. ソフトウェアのコモディティ化
デザインツール自体はどんどん無料化・低価格化していく。Affinity無料化はその象徴。GIMPとかInkscapeみたいなオープンソースツールもあるし、ソフト自体で差別化するのが難しくなる。
2. AI機能が差別化要因に
じゃあ何で差別化するかっていうと、AI機能の質とエコシステム。どれだけ便利なAI機能を提供できるか、どれだけシームレスな作業環境を作れるか、が勝負になる。
3. 「ツール選び」から「AIエコシステム選び」へ
ユーザーの選択基準も変わります。「どのソフトを使うか」じゃなくて、「どのAIエコシステムに入るか」を選ぶ時代になる。
Adobe陣営に入るのか、Canva陣営に入るのか。それとも別の選択肢を探すのか。
これ、スマホのiOSかAndroidかみたいな話に近いんですよね。一度エコシステムに入ったら、なかなか抜け出せない。
だからこそ、Canvaは今のうちにAffinityを無料化して、大量のユーザーを囲い込もうとしてる。これ、めちゃくちゃ戦略的なんですよ。
コワーキングスペース利用者への影響【Room8視点】
Adobe CC契約不要の時代が来た
さて、ここからはRoom8視点で考えてみましょう。
コワーキングスペースを利用してる方、特に駆け出しのデザイナーさんやクリエイターさんにとって、Affinity無料化はめちゃくちゃ朗報なんですよ。
だって、初期コストがゼロになるんですから。
これまでは「デザインの仕事したい → Adobe CC契約しなきゃ → 年間10万円… キツい」っていう壁があったじゃないですか。特にフリーランスになりたての頃とか、副業で始めたばかりの頃って、固定費を抑えたいんですよね。
でもAffinityなら無料。しかもプロ仕様。
「まずは無料で試してみて、必要ならAI機能だけ課金する」っていう選択ができる。リスクゼロで始められるんです。
Room8のメンバーさんでも、「デザインやってみたいんですけど、Adobe高くて…」って相談されること、結構あるんですよ。これからはAffinityを勧められますね。
どのツールを選ぶべきか?【用途別ガイド】
じゃあ実際、どのツールを選べばいいのか。用途別にまとめてみました。
【初心者向け】Canva本体がオススメ
これからデザイン始めるって人は、まずCanva本体から。テンプレートが豊富だし、直感的に操作できる。SNS投稿用の画像とか、簡単なチラシとか、これで十分作れます。
無料プランでもかなり使えるので、まずはこれで慣れましょう。
【中級者向け】Affinityが最適
ある程度デザインの基礎がわかってて、もうちょっと本格的な制作がしたいって人は、Affinity一択。無料でプロ機能が使えるんだから、使わない手はない。
PhotoshopやIllustratorの操作感に近いので、Adobe経験者なら割とすぐ慣れます。
【プロ向け】Adobe or Affinity + AI機能
印刷業界とか、クライアントとAdobeファイルでやり取りする必要がある人は、やっぱりAdobeが無難。業界標準ですから。
ただ、「自分一人で完結する制作」なら、AffinityでもOK。さらにAI機能使いたければCanvaプロに課金すればいい。年額8,300円なら、Adobe CCより圧倒的に安い。
【僕の場合】まずは使いながら試す
僕はたまたまタイミング的にPixelmator Proを買っちゃったんですけど、これからAffinityもしっかり試してみるつもりです。無料ですからね、試さない理由がない(笑)。
動画編集はFinal Cut Pro、画像編集はPixelmator ProとAffinityを併用しながら、自分の作業スタイルに合う方を見極めていく感じですね。
「買い切りの安心感」も捨てがたいけど、「無料でプロ機能」も魅力的。贅沢な悩みです。
結局のところ、自分の用途と予算に合わせて選べばOKです。今は選択肢が増えたので、無理してAdobe一択にする必要ないんですよ。
まとめ
要点整理
さて、長くなりましたがまとめます。
1. Affinity無料化 = AI課金モデルへの転換
これ、ただの無料化キャンペーンじゃなくて、ビジネスモデルの大転換です。ソフトウェア販売からAIサービスへ。業界全体がこの方向に進んでる。
2. Adobe vs Canvaの戦略対比
- Adobe:サブスク料金上げてAI統合(囲い込み強化)
- Canva:ソフト無料化してユーザー大量獲得 → AI課金
どっちが勝つかはまだわからないですけど、ユーザーにとっては選択肢が増えたのは良いことですよね。
3. デザインツール市場の地殻変動
「ソフト選び」から「AIエコシステム選び」の時代へ。一度入ったら抜けにくいので、慎重に選びましょう。
4. Adobe包囲網の完成
Affinity無料化、Final Cut Pro、Pixelmator Proなど、買い切り・無料のツールが充実。Adobe CCから脱却する選択肢が揃った。
次に取るべきアクション
この記事読んで「へー」で終わらせないでくださいね。
まずはAffinityを無料で試してみる。リスクゼロですから。使ってみて、自分に合うかどうか確かめる。Affinity公式サイトからダウンロードできます。
自分の用途に合ったツールを見極める。初心者ならCanva、中級者ならAffinity、プロならAdobe or Affinity + AI機能。
AI機能が必要かどうか判断。本当に生成AIが必要なのか、それとも基本機能だけで十分なのか。無駄な課金しないように。
結論(鶴田らしい視点)
最後に、僕が思うこと。
デザインツールの無料化って、すごく民主的でいいことだと思うんですよ。お金がない人でもクリエイティブな活動ができるようになる。
でもね、ツールが良ければいい作品ができるわけじゃないんですよね。結局、ツールよりもアイデアなんですよ。
高いカメラ買えば名作が撮れるわけじゃない。高い楽器買えば名演奏ができるわけじゃない。それと同じ。
Affinityが無料になったからって、全員がプロ級デザイナーになれるわけじゃない。でも、チャレンジする敷居は下がった。これは間違いない。
だから、「無料だし、ちょっとやってみようかな」って思った人は、ぜひ始めてみてください。Room8で一緒にクリエイティブな未来を作っていきましょう。
それでは、また次の記事で!
