フリーランスから会社員に出戻る人たちを見て思うこと|目的なき独立が失敗する本当の理由

概要

アベプラの「フリーランスから会社員へ出戻り」報道を受け、著者は成長を組織内の評価ではなく市場から選ばれ続ける力、自分軸を持つことと定義。フリーランスの節税や実務力、クライアント価値提供が本質で、「なぜ働くか」という目的意識を持つ起業家マインドが重要だと主張。結局のところ、選択は目的次第である。

  • 成長は大規模プロジェクト依存ではなく、市場で選ばれ続ける力と自分軸の有無にある
  • フリーランスの本質は顧客への価値提供力と実務スキル、マーケティング・信頼構築・提案力
  • 目的意識を最優先にする起業家マインドが、職種を超えた充実を生む

こんにちは、Room8オーナーの鶴田です!

先日、アベプラでちょっと興味深い動画を見かけました。「フリーランスから会社員に戻る人が増えている」っていう内容で、なんとも言えない気持ちになったんですよね。

いや、別に彼らの選択を否定するつもりはないんです。ただ、「そもそもの問題設定が違うんじゃない?」って思わずにはいられなかった。

今日はこの動画を見て感じた違和感と、起業やフリーランスを考えている人たちに伝えたいことを、僕なりの視点で書いてみます。

アベプラで見た「フリーランス出戻り現象」の実態

まず、動画の内容をざっくりまとめると、こんな感じでした。

新入社員の調査で「成果主義より年功序列を望む」声が初めて上回ったという話から始まって、現在日本では1300万人以上(10人に1人)がフリーランスとして働いているけど、最近は会社員に戻る人が増えているという内容。

ゲストは3人。フリーランス歴8年で転職活動中の沖有里さん(33歳)、フリーランスに失敗して4年前に会社員に転職した西枝さん(32歳)、そしてコンサルタントの森田昇さん。

彼らが口を揃えて言うフリーランスから会社員に戻る理由がこれ:

  • 収入が不安定(稼げば稼ぐほど税金が増える)
  • 長期休暇時の収入保証がない
  • 退職金がない
  • 成長機会が少ない(上司からの指導がない)
  • 同じ仕事の繰り返しでスキルが固定化
  • 30代以降の転職が困難

「稼げば稼ぐほど税金が増える」って…え?それサラリーマンも同じじゃん!

むしろ「トーゴーサンピン」って言葉知らないの?サラリーマンは収入の10割が税務署に補足されて、自営業は5割、農業は3割、政治家は1割って言われてるんですよ。つまり、サラリーマンこそ最も税金をガッツリ取られてる存在。

フリーランスなら:

  • 自宅の家賃を経費で一部落とせる
  • パソコンもスマホも仕事で使えば経費
  • クライアントとの打ち合わせ飲食代も経費
  • 書籍代、セミナー代も経費で自己投資
  • 青色申告特別控除で65万円も控除できる
  • 小規模企業共済で節税しながら退職金も自分で準備できる

これだけ節税の選択肢があるのに「税金が…」って文句言ってる時点で、ビジネスオーナーとしての勉強不足でしょ。税金は「稼いだ証拠」なんだから、いかに賢く節税するかを考えるのがフリーランスの醍醐味じゃないですか。

サラリーマンなんて源泉徴収で問答無用でガッツリ取られて、節税の余地なんてほぼゼロ。それなのに「フリーランスは税金が高い」なんて言ってる時点で、そもそもフリーランスに向いてなかったんじゃない?

「成長機会がない」って本気で言ってる?|サラリーマン思考の呪縛

会社員の「成長」とフリーランスの「成長」は別モノ

番組で一番違和感を覚えたのが「フリーランスには成長機会がない」という発言。

いやいや、ちょっと待てよと。

確かに、上司が手取り足取り教えてくれたり、研修プログラムがあったり、昇進という分かりやすい「成長の階段」はないかもしれない。でも、それって本当に「成長」なの?

僕の考える成長の定義はこうです:

会社員の成長 = 組織内での評価が上がること
フリーランスの成長 = 市場から選ばれ続ける力が上がること

全然違うでしょ?

例えば、10億円のプロジェクトに関わったから成長したって言うけど、それって「大きな歯車の一部」として機能しただけじゃない?一方で、100万円のプロジェクトを毎月受注して年間1200万円稼ぐフリーランスは、営業から納品まで全部自分でやってる。

どっちが「成長」をしてるか?って聞かれたら方向性が違うだけですよね。

スキルの定義が根本的に違うという話

そもそも、サラリーマンとフリーランスでは求められるスキルが根本的に違うんです。

サラリーマンのスキル:

  • TOEIC 900点
  • 基本情報技術者
  • プログラミング言語の習得
  • プレゼンテーション能力

これらは全部「履歴書に書けるスキル」。つまり、第三者が客観的に評価できる、標準化されたスキルです。

フリーランスのスキル:

  • クライアントがその人に頼みたくなる流れ
  • 断られてもへこたれないメンタル
  • クライアントの言葉の裏を読む力
  • 期待値を1ミリ超える提案をする力
  • 長期的な信頼関係を築く力

これ、資格試験で測れますか?履歴書に書けますか?

無理でしょ。でも、これこそが「生きる力」なんですよ。

結局みんな「何のために働くか」を考えてない問題

キラキラに憧れて独立、安定に憧れて出戻り

番組を見てて一番感じたのは、登場人物全員が「流されて生きてる」ってこと。

フリーランスになった理由を聞けば「周りがキラキラして見えたから」「自由な働き方に憧れて」。で、会社員に戻る理由は「安定が欲しい」「将来が不安」。

えっと…自分の意思はどこ?

これ、学生時代の「みんなが行くから大学行く」「みんなが就活するから就活する」と何が違うの?主体性ゼロじゃん。

自分の人生なのに判断基準が全部「他人」

もっと言えば、彼らの判断基準が全部「他人軸」なんですよね。

  • 収入が不安定 → 他の会社員と比べて
  • 成長機会がない → 会社の評価基準で見て
  • 30代で転職が困難 → 世間一般の価値観で

自分が何をしたいか、どう生きたいか、何に価値を感じるか…そういう「自分軸」の話が一切出てこない。

だから、フリーランスになっても会社員に戻っても、結局「これじゃない感」から逃れられないんです。

本当に必要なのは「起業家マインド」という話

100万×12回と10億×1回、どっちが成長?

ここで質問です。

A: 10億円のプロジェクトに参加して、その一部を担当する
B: 100万円のプロジェクトを12個、全部自分で回す

どっちが成長すると思います?

金額だけみて10億って言いたくなる気持ちは分かりますが僕はBの方が達成感を得られましたね。
(ちなみに僕、元々富士通でエンジニアをしていたので大きなプロジェクトの経験もあります。)

なぜなら、Bって自分で全て計画して行動してるんですよね。

企画を考えて、営業をして、説明をして、納得してもらって、作業をして、納品をして、フォローをして、そして喜んで貰えたらこの上ない快感

これ、まさに起業家に必要な能力じゃないですか?

クライアントに価値を提供するスキルこそ本質

フリーランスや起業で本当に必要なのは、「クライアントにどんな価値を提供できるか」を考え続けるスキルです。

これ、会社員だと意外と身につかないんですよね。なぜなら、会社員の仕事の多くは「社内向け」だから。

  • 上司への報告資料作成
  • 社内会議での調整
  • 部署間の根回し
  • 社内ルールの遵守

これらは組織を円滑に動かすには必要だけど、クライアントの売上向上には1ミリも貢献しない。

一方、フリーランスは常に「この仕事でクライアントはいくら儲かるか?」を考えざるを得ない。これこそが本質的なビジネススキルなんです。

富士通時代の僕が勘違いしていたこと

実は僕も、富士通でエンジニアをしていた時期があります。当時の僕は「技術力があれば独立しても大丈夫」って思ってました。

でも、これが大きな勘違い。

大企業のエンジニアって、実は「富士通」という看板で仕事をもらってるだけなんですよね。20代の若造でも、富士通のエンジニアって言えば、話しを聞いてくれる、技術力じゃなくて、会社の信用で食べてる。

独立して初めて気づくのは、「あれ?誰も僕のこと知らない…」という現実。

必要だったのは技術力じゃなくて:

  • 自分を知ってもらうマーケティング力
  • 信頼を勝ち取る人間力
  • 価値を言語化する提案力
  • 継続的に選ばれ続けるブランディング力

これらは会社では一切教えてくれません。でも、これこそが「市場で生き残る力」なんです。

まとめ:「どっちがいいか」じゃなくて「なぜ働くか」を考えよう

長々と書いてきましたが、僕が言いたいのはシンプルです。

フリーランスか会社員かなんて、どっちでもいい。大事なのは「なぜそれを選ぶのか」という目的意識。

目的なき独立は失敗するし、目的なき就職も不幸になる。

「みんながやってるから」「なんとなくカッコいいから」「安定してそうだから」…こんな理由で人生の選択をしてたら、そりゃ後悔しますよ。

逆に言えば、明確な目的があれば、フリーランスだろうが会社員だろうが、充実した人生を送れるはず。

僕の場合は「自分の価値観で、自分のペースで、価値を提供し続けたい」という目的があったから、独立という選択をしました。それが正解かどうかは分からないけど、少なくとも後悔はしていません。

あなたは、何のために働きますか?

その答えが見つかれば、フリーランスか会社員かなんて、自然と決まるはずです。

ちなみに、75歳まで現役で働けるのもフリーランスの魅力ですよ。定年なんてないから、死ぬまで成長し続けられる。これ、最高じゃないですか?

まあ、そんなことを考えながら、今日も僕はRoom8で仕事してます。自分のペースで、自分の価値観で。

それが僕にとっての「成功」だから。


この記事はアベマプライムの動画を見て、個人的に感じたことを書いたものです。登場された方々の選択を否定する意図はありません。むしろ、彼らの勇気ある告白に感謝します。

よくある質問

フリーランスから会社員に戻る主な理由は何か?

収入の不安定さ、長期休暇時の収入保証のなさ、退職金の不足、成長機会の乏しさ、同じ仕事の繰り返しでのスキル固定、30代以降の転職難など。

税金についてはどのように考えるべきか?

サラリーマンは源泉徴収で高負担になりがちだが、フリーランスは自宅・機器・打ち合わせ費用・書籍・セミナー等を経費計上でき、青色申告特別控除65万円や小規模企業共済で節税が可能。

成長はどう定義されるべきか?

会社員の成長は組織内での評価の向上、フリーランスの成長は市場から選ばれ続ける力の向上。

本当に必要な力と働く理由は何か?

クライアントに価値を提供する提案力・人間力・信頼関係・ブランディング力が核。働く理由は目的と価値観を明確にすること。

この記事を書いた人

コワーキングスペース 代表 鶴田 賢太

「AI系」起業アドバイザー 鶴田賢太です
春日井・名古屋で コワーキングスペース「Room8」 を運営しながら、起業家をサポートしています。

もともとは 簿記1級 から始まり、ITエンジニア、マーケティング、補助金、財務相談と、いろんな分野を経験してきました。でも、これからの時代は AI。今は 生成AI(ChatGPT・Claude・Geminiなど)を駆使して、起業を加速させる方法 を探求しています。

Webサイト制作は 100社以上、SEO対策も得意。補助金申請も 15回以上サポート してきました。けど、これからは AIをどう活用するかが、起業の成否を分ける 時代。Room8では、AI活用の相談も大歓迎です。

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