Gemini 3は長文100万トークン対応と推論モード無料を特徴とするGoogleの新AI。画像・コード・動画を同時処理するマルチモーダル化で、Web制作の初稿自動生成と修正を大幅に効率化。Google製品はGemini前提へ統合が加速し、今後はOS・検索・APIまでGemini化が進む。次回はGrok 4.1とChatGPT 5.1の比較へ。
- Gemini 3の核は長文処理拡張(100万トークン対応)と推論モード無料、マルチモーダル化
- Web制作での実務影響は初稿自動生成と修正の高速化によるワークフロー全体の圧縮
- Googleの戦略はSearch/Workspace/Android/APIをGemini前提へ統合する方向への設計転換
こんにちは、Room8オーナーの鶴田です!
いやー、昨日Grok 4.1の記事を書いたばかりなんですよ。書き終わって「よし、今日は早く寝よう」と思った矢先に、Googleがしれっと Gemini 3 を発表してきてですね…。もう、この“AI戦国時代のスピード感”には毎回振り回されてる気がします。AIを追いかけてるつもりが、気付いたら僕が追いかけられてる側になってる、みたいな。
で、Xを覗いたら案の定、タイムラインがGemini 3一色なんですよ。「Grok 4.1強い!」みたいな盛り上がりが24時間で空気ごと持っていかれたというか。特に“Web制作・UI生成”のところがめちゃくちゃザワついてて、「これWeb制作者死ぬな」みたいな、まあ過激な表現が飛び交ってたりするわけです。でも正直、こういう“流れが一気に変わる瞬間”って僕は結構好きなんですよね。業界全体がアップデートされるサインなので。
とはいえ、「Gemini 3ってそんなにすごいの?」って疑問も当然出てくると思うんですよ。名前のインパクトだけで語られてる部分もあるし、SNSって盛る文化ありますしね。でも今回は、ちゃんと中身が伴ってる感じがします。特に Generative UI とか WebDevベンチマーク の部分。ここは制作者じゃなくても「おぉ…」となるレベルなんですよ。
この記事では、
- Gemini 3とは何なのか
- どこが“ヤバい”と言われているのか
- 特にサイト制作やWebデザインにどう影響するのか
- そして本当に“事業者が死ぬのか”問題
このあたりを、僕なりの視点で整理していきます。
あなたがAIに興味ある人でも、Webの仕事をしてる人でも、「今何が起きてるのか」がちゃんと掴めるように書いていきますので、コーヒー片手に気楽に読んでみてください。
Gemini 3って結局なに?一夜で空気を変えたモデルの正体
■ 発表はいつ?そして「どこで触れるの?」問題
Gemini 3が発表されたのは2025年11月19日(日本時間)。Googleって本当にこういう大技を突然かましてくるんですよね。AIのスケジュールなんて人間の都合とか関係ないんだろうな、と毎回思うわけです。
で、「結局どこで触れるの?」という話ですが、意外と簡単で、
- Gemini.app(無料)
- Google Search(AIモード)
- AI Studio / Vertex AI
- AndroidのGemini UI
この辺りでそのまま使えます。
特に、Gemini.app で 推論モード(Deep Think)が無料で使えるのは異常で、Googleの“まずは全員に触らせる”戦略が透けて見える感じなんですよね。
正直、無料でこのレベルが触れるのは破壊力が強すぎる。
■ Gemini 3の「何がそんなにすごいの?」をざっくりつかむ
AIモデルの説明って、堅い言葉を並べられると一気に読む気が失せるじゃないですか。なので、Gemini 3の特徴を“人間に分かる言葉”でまとめると以下の3つです。
● 多モーダルがガチになった
画像・動画・音声・コード、つまり“全部入り”。
写真1枚渡して「これ説明して」と言えば、細かいところまで読み解いてくれるレベルなんですよね。
● 長文処理が狂ってる(100万トークン)
100万トークンってどれくらい?って話ですが、
長編小説を丸ごと食わせて議論できるレベル
です。
普通、AIに長文を投げると
「トークンが足りません」
と文句を言われますが、Gemini 3はだいぶ気前が良くなってます。
● 推論モードが無料という暴挙
本来、推論モードって“高級オプション”なんですよ。
思考プロセスを深く走らせられるので、精度の高い回答や長い思考ができるやつです。
それを無料で出す Google。
ゲームバランス完全に壊しにきてますよね。
この3つが揃うと、
“雑に指示しても勝手に整えてくれるAI”
になるわけで、Web制作界隈がザワつくのもまあ当然なんですよ。
■ Googleの狙いはどこにある?(全部Gemini化する未来)
今回のGemini 3、単なるモデル性能アップだけじゃなくて、Googleが全体として動いてる方向性がハッキリ見えてきたな、と感じています。
具体的には、
- Search → AI Overviews前提へ
- Workspace → メール・資料をAIが先に作る世界へ
- Android → OSレベルでGemini中心へ
- API → 開発はGemini標準へ移行
つまり Google はこう言ってます。
「Google製品=Gemini前提の世界」を再設計する
ChatGPTが“アプリ”なのに対して、Googleは“OSレベル”での変革を狙ってる。
この思想の違いはめちゃくちゃ大きくて、
「作業の入り口にGeminiがいる」
「文章・コード・検索、すべてGeminiが先手を打つ」
という未来をがっつり描いています。
それこそ、
“人間が指示してAIが作る”
から
“AIが提案して、人間は調整するだけ”
に世界がシフトする感じなんですよね。
Gemini 3の性能 — 「どこが圧倒的に進化したのか」真剣に掘るよ
■ 推論・長文処理の強化(100万トークンってどれだけ?)
「100万トークン」って言われても、まあピンとこないですよね。僕も最初「そんなにいらんやろ」って思いました。けれど、これ実務で考えると**「数万字+画像+コード+やりとり」まで一度に処理できる窓口を持ってるモデル」が世に出たって話なんですよ。
公式ブログによれば、Gemini 3は、長文・複数モーダル混在・文脈をまたいだ推論に強化されたモデルだという記述があります。([blog.google][1])
例えば、
- “数万字のプロンプト+画像”を一緒に入力して、「この文章の中で矛盾している箇所を指摘して修正案を出して」
- “過去6ヶ月分のチャット/議事録を読んで、次のアクションプランを3つ提示して”
みたいなことが、以前より手間なくできる可能性が高まったんです。
実際、「人間の博士論文レベルの推論ができる」とか「長編ストーリー丸ごと理解して議論できる」とか、モデルトレーナーが言ってるレベル。([mint][2])
なので、あなたがウェブ制作で「仕様書+既存サイト+画像資産+クライアント要望」を一気に投げて“ワイヤーフレーム案+コード案”を出してもらう、という未来が少しだけ近づいた、ということなんです。
■ マルチモーダル性能(画像+動画+コードも全部ペロリ)
次に、「画像・動画・コード」など“言葉以外”の素材を一緒に扱える力。ここがGemini 3の“すごさの本番”と言ってもいい部分。
公式発表では、「テキストだけじゃなく、視覚・空間・動き・コードまで理解して生成できる」モデルになったと明言されています。([blog.google][1])
たとえば、ウェブデザインならこういうことが可能になるわけです:
- 手書きのラフ(画像)を渡して「このラフを元に実装可能なHTML/CSS/JSを出して」
- プロモーション動画素材を渡して「この動画構成を元にLP用アニメーション案とコードを出して」
- 既存サイトのスクリーンショット+改善要望を渡して「UX的に改善すべき点と修正案を提示」
こういう“混ぜ素材”の仕事を今までは人間が“素材を整理→目標を決め→制作”という流れでやっていたのが、Gemini 3によって“素材をポン→提案+生成”までが高速化される“かもしれない”世界になった、というわけです。
ただし注意点としては、「コードは自動生成でもバグがゼロではない」「UI/UX戦略や人間味のある文章は別途人が手を入れるべき」という点は、まだ変わっていません。
■ LMArena・WebDevのベンチマーク結果が“支配的”
「ふーん理論上はすごそうね」で終わらせないために、数字も出しておきます。データが示す“圧倒”がこのモデルの背後にある。
- Gemini 3 Proは、LMArenaのリーダーボードで 1501 Elo を記録。([blog.google][1])
- 同じく、Web制作系タスク特化の “WebDev Arena” では 1487 Elo を記録。([Facebook][3])
- 具体的には、「コード生成+長文理解+ビジュアル解釈」の複合タスクで他モデルを上回ったという報告あり。([mint][2])
これって、“単に言葉を理解する”モデルから“言葉+画像+コード+動画/動き”を一括で理解し、そして生成もできる”モデルへの転換点”を象徴してると思うんですよ。僕がWeb制作をやってて、「やばいな、これは変わる」って感じたところはまさにこの辺りです。
実際にGemini 3にサイトを作らせてみた(完成度がえぐい)
Generative UIの実力を確認するために、実際にGemini 3にLPを生成させてみました。
結果は正直、想像以上です。「これ無料で出てくるのか…」というレベル。
▼ Room8(コワーキングスペース LP)
指示は「春日井のコワーキングスペースRoom8のLPを作って」という一文だけ。
レイアウト、コピー、CTA、料金表、雰囲気まで破綻なくまとめてきます。

▼ 架空の税理士事務所 LP
続いて、全く別業種である税理士事務所のサイトを生成。
こちらは“信頼性”“専門性”“導線設計”がしっかりしていて、もはやプロの仕事。

Gemini 3の恐ろしいところは、文章・デザイン・レイアウト・HTML/CSSが一体となって生成される点です。
ワイヤーフレームを作る段階はすでにスキップされ、いきなり「最低限公開できるサイト」からスタートできます。
このレベルのものが“秒で”出てくるなら、Web制作のワークフローは間違いなく変わる。
実務的にどう使える?(制作者・事業者向け)
ここからは、実際にWeb制作の現場でGemini 3をどう活かせるのか、僕の実体験をベースに整理していきます。
「AIがすごい」という抽象論ではなく、どうワークフローを変えるか? がテーマです。
Gemini 3は、従来の“アイデア出しツール”から一段ジャンプして、
「初稿を丸ごと作るエンジン」になっています。
だから実務での使い方も、大きく変わってきます。
■ ワイヤーフレーム生成(構成案を一瞬で形に)
従来のワイヤーフレームは、ヒアリングをして構成案を作って…と、最低でも数時間はかかる工程でした。
ところがGemini 3だと、
- 目的(例:税理士事務所のLP)
- ターゲット
- 強み
- 載せたい項目(任意)
これを数行で渡すだけで、
「実務として破綻のない構成案+軽いデザイン案」まで出てきます。
ポイントは、単なる箇条書きではなく、
「実際にWebでよく使う構造」に沿っていること。
- ヒーロー → 実績 → サービス → 比較 → CTA
- ベネフィット → 説明 → CTA(ミニ) → FAQ → 最終CTA
この“Web制作の型”を理解しているので、
新人デザイナーの教育コストより安定感があります。
■ HTML/CSS/JSの自動生成(初稿は全部AIに任せる時代)
正直ここが一番デカい。
Gemini 3は「ワイヤーフレーム → コーディング」の間の
“中間コスト”を一気に吹き飛ばします。
実験でも分かるように、
LPの初期バージョンならHTML・CSSまで全部作れます。
- レスポンシブにも対応
- 破綻の少ないレイアウト
- 文章のトーンも整っている
しかも、GPTやGrokに比べて
UI部分の精度が明確に高い。
なので実務ではこう使うのが最適です:
① 初稿はGemini 3に作らせる
② デザインの微調整だけ人間がやる
③ 修正は再びGeminiに投げる
④ 最終の詰めだけ人がする
つまり人間の仕事は“0→1”ではなく、
「0→0.8をAI」「0.8→1を人間」に変わる。
80%の作業を自動化できるわけです。
■ 修正プロンプトで高速に改善できるワークフロー
Gemini 3の真骨頂は、“修正の受け取り方が上手いこと”。
たとえば:
- 「セクション間に余白をもっと取りたい」
- 「文章を固いトーンに」
- 「この部分だけ色を変えたい」
- 「税理士版のCTAをヒーロー直下にもう1つ追加」
こういう細かい注文を投げると、
そのままコードをピンポイントで直してくれる。
しかもミスが少ない。
プロがやっても地味に時間のかかる
「細かいUI調整」という泥臭い作業をまるごと任せられるので、
制作会社にとっては純粋に工数削減=利益率の改善になる。
まとめ:Gemini 3は”Web制作の常識”を変えるモデルだった
今回いろいろ触ってみて、改めて実感したのは
Gemini 3は「すごいAI」ではなく「Web制作のワークフローを変えるAI」だということ。
これまでの生成AIは、
- 文章を考える
- アイデアを出す
- 困ったときに相談する
こういう“部分的なサポート役”でした。
でもGemini 3は違う。
UI生成、サイト構築、修正まで含めて、一気に0→0.8を作るところまで踏み込んできた。
実際にRoom8や税理士事務所のLPを作らせてみても、
“初稿として普通に使える”どころか、
「いやこれもう仕事として成立するやつじゃん」というレベルまで来ている。
ここから先は「AIが制作の一部を助ける世界」ではなく、
AIが“初稿を作る世界”に完全に移行していく。
人間がやるべきことは
- ブランド解釈
- 世界観の調整
- 文脈の読み取り
- 最後の仕上げ
という、より“価値の高い仕事”に集中していく。
つまりGemini 3は、
制作を奪う存在ではなく、
制作の“余白と価値”を拡張する存在。
使いこなす側にとっては、
むしろ武器が一つ増えるだけです。
そして明日は、
Gemini 3・Grok 4.1・ChatGPT 5.1 の比較記事に進みます。
この3つ、同じ「生成AI」と呼ばれているけれど、強みも思想もまったく違う。
この違いを理解しておくと、仕事でもAI選定でも圧倒的に有利になるはず。
続きも書いていきます。
