GoogleのCanvas(Select and Ask)/Stitch/ Julesは、UI編集の直感化、デザイン生成とFigma連携、非同期での自動開発作業を実現。現状は実験・過渡期で、完全排除は数年先。開発者の価値は「使いこなす能力」に移りつつある。
- CanvasのSelect and Ask: UI要素を選択して「青にして」と指示するだけで変更可能。現在実験段階でウェブのみ公開、モバイル未対応。
- Stitch: 落書きや要望からプロ並みのデザインを生成、Figmaへエクスポート可能。デザイナーの生産性を大幅向上。
- Jules: 非同期・並列処理で自動修正・プルリク作成までこなす自律型AIエージェント。料金は無料15/日、Pro100/日、Ultra300/日(60並列)。
こんにちは、Room8オーナーの鶴田です!
最近Googleが立て続けに発表しているAI開発ツール、もう追いつけないくらいのスピードで進化してません?正直、朝起きて新しいAIツールが発表されてないか確認するのが日課になってきました。病的ですよね(笑)
今日はその中でも特に「これヤバい」と思った3つのツールについて、開発者の端くれとして複雑な気持ちを抱えながら紹介していきます。いや、複雑というか、もはや自分の葬式の準備をしている気分ですけどね。
Gemini CanvasのSelect and Ask – 「ココ!」で済む時代がついに

これまでの面倒くささとサヨナラ
Gemini Canvasってもう使ってます?AIとチャットしながらコードやドキュメントを編集できるツールなんですけど、これに新しく「Select and Ask」という機能が追加されるらしいんですよ。
何がすごいって、これまでは:
「ヘッダーの右から2番目のボタンの色を青に変更してください」
「フォームの下にある送信ボタンのテキストを…」
みたいに、言葉で場所を説明する必要があったじゃないですか。まるで電話で道案内するような、あの微妙なもどかしさ。
それが「Select and Ask」では:
- ボタンをクリック
- UI要素を直接選択
- 「青にして」
これだけ。「ココ!」で済むんです。
PowerPointでオブジェクトをクリックして色を変えるような感覚で、Webアプリのデザインを変更できる。これ、地味に革命的じゃないですか?
まだ実験段階という希望(?)
ただ、まだ「実験的機能」として段階的にロールアウト中なんですよね。Google Gemini App公式によると、現在はウェブ版の一部ユーザーにしか公開されていないとか。モバイル版はまだ未対応。
つまり、今すぐ全員が使えるわけじゃない。でも、Googleの他のサービスを見る限り、数ヶ月もすれば全ユーザーに解放されるでしょうね。
その時が、本当の意味で「UI実装の仕事がヤバくなる日」かもしれません(笑)
実際に使えるようになったら何が変わる?
正直、この機能が本格的に使えるようになったら、「UI実装エンジニア」という肩書きの人たちは相当ヤバいと思います。
だって考えてみてください。これまで:
- デザイナー:「ここをこうして」
- エンジニア:「了解、CSSいじります」(30分後)「できました」
これが:
- デザイナー:「ここをこうして」(自分でクリックして変更)
- エンジニア:「…あれ?僕の仕事は?」
みたいになりかねないじゃないですか。
Google Stitch – デザイナーも危うい?UIを一瞬で生成

テキストや落書きがプロのデザインに
さて、開発者だけじゃなくデザイナーも安心できません。Google Stitchという、これまたヤバいツールがあるんです。
これ、何がすごいって:
- 「ToDoアプリを作って、ダークモードで、ボタンは丸くて」
- 紙に描いたラフスケッチの写真
こんなものからプロレベルのUIデザインを生成してくれるんですよ。しかも無料。
実際に試した人のレビューを見ると、「クリーンで使いやすいデザインが2分で完成した」とか。2分ですよ、2分。僕がFigmaを開いて、最初の四角形を配置するまでの時間じゃないですか(笑)
Figma連携で既存ワークフローにも対応
さらに恐ろしいのが、生成したデザインをそのままFigmaにエクスポートできること。つまり:
- アイデアを言葉で説明
- Stitchがデザイン生成
- Figmaで微調整
- 完成
この流れで、従来の10分の1くらいの時間でデザインが完成する。デザイナーの生産性が10倍になるのか、それとも必要なデザイナーが10分の1になるのか…考えたくないですね。
まだベータ版だけど、完成したら…
現在はまだベータ版ですが、生成されるデザインのクオリティは既にかなり高いレベル。シンプルでクリーンな、今どきのWebデザインをしっかり生成してくれます。
Gemini 2.5 Proが統合されてから、ユーザーの満足度が3倍になったらしいじゃないですか。このペースで進化したら、もはや「AIが作った」って言わなければ誰も気づかないレベルになりそう。
いや、むしろ「人間らしい個性的なデザイン」とか言って、わざとクセのあるデザインを生成する機能とか出てきそうですよね。「手作り感」がウリになる時代が来るかも(笑)
Jules – 自律型AIエージェントが開発者の代わりに働く

非同期で勝手に作業する恐ろしさ
そして極めつけがJules。これ、もはや「ツール」というより「同僚」ですよ。
何がヤバいって、非同期で動くんです。つまり:
- 「このバグ直しといて」
- PC閉じて帰宅
- 翌朝出社したら修正済み&プルリクエスト作成済み
まるで夜中にこっそり働く小人さんみたいじゃないですか。でも小人さんと違って、給料も要らないし、労働基準法も関係ない。
しかも並列処理ができるから、複数のタスクを同時にこなせる。人間だったら「ちょっと待って、今これやってるから」ってなるところを、Julesは「はい、10個同時に処理しますね」って。
GitHubと完全連携、もはや開発チームの一員
GitHubとの連携も完璧で:
- リポジトリを自動でクローン
- 専用ブランチで作業
- テスト実行
- プルリクエスト作成
- コードレビュー(自己批判機能付き!)
もう完全に開発チームの一員じゃないですか。しかも最近追加された「批評家」機能で、自分の書いたコードを自己批判して改善までする。人間より謙虚で向上心があるなんて…。
料金プランから見える「開発者の価値」
料金プランも興味深いんですよね:
- 無料版:1日15タスクまで
- Pro版:1日100タスク(月額料金は未定)
- Ultra版:1日300タスク、60並列処理
これ見て思ったんですけど、「開発者の価値がタスク数で測られる時代」になったんだなって。
昔は「この人は優秀なエンジニアだから年収1000万」とかだったのが、「Julesなら月額〇〇円で無限にタスクこなせます」みたいな比較をされる日が来るんでしょうね。悲しいけど、これが現実。
で、結局開発者は不要になるの?

消える仕事と残る仕事の境界線
ここまで見てきて、正直「もう開発者要らなくない?」って思いますよね。僕も思います(笑)
でも冷静に考えると、消える順番が見えてきます:
第1段階(もう消えかけ)
- 単純なUI実装
- 定型的なバグ修正
- テストコードの作成
- ドキュメント作成
第2段階(数年以内)
- システム全体の設計
- ビジネス要件の技術への落とし込み
- コードレビュー
第3段階(5-10年後?)
- 予期しない問題の解決
- 新しい技術パラダイムの創造
- …いや、これも時間の問題かな
結局、「AIにはできない」って言ってることも、単に「今のAIにはまだ難しい」ってだけなんですよね。
ChatGPTが出た時も「創造的な文章は書けない」って言ってたのに、今じゃ小説も書くし。同じことがプログラミングでも起きるだけ。
「高次の問題解決」って本当に開発者の仕事?
プログラマーと話しをしていると、よく「AIには高次の問題解決ができない」って言うのですが、でも、その「高次の問題解決」って:
- プロダクトマネージャーでもできる
- デザイナーでもできる
- ビジネス側の人でもできる
つまり、コードが書けることの優位性がなくなった瞬間、開発者の特権も消えるんですよね。
「俺たちにしかできないこと」が「誰でもできること」になった時、市場価値は…まあ、考えたくないですね。
プログラミング知識の賞味期限
今のAIツールって、まだ「キャブ車」みたいな段階なんですよね。
キャブ車時代:
- エンジンの仕組み知ってる人 → チョーク引いて、上手に始動
- 知らない人 → エンストの連続
今のAIコーディング:
- プログラミング知識ある人 → 「Pythonでデコレーター使って非同期処理を…」
- 知識ない人 → 「ボタン作って」(AIが見当違いなコード生成)
確かに今は、プログラミングの概念を理解してる方が圧倒的に有利。「このエラーはたぶん型の不一致だな」とか「ここは非同期にした方が…」みたいな勘が働く。
でも車がEV化したように、AIも進化していく:
- 今: 技術的な指示が必要
- 3年後: 自然言語でもそこそこ動く
- 5年後: 「〇〇作って」で最適なコード生成
- 10年後: そもそもコードを意識しない
プログラミング知識の優位性には賞味期限がある。今はまだ価値があるけど、その価値は確実に減価していく。
キャブ車の調整ができた人も、今じゃただの思い出話ですからね(笑)
まとめ:労働の概念が変わる瞬間を目撃している

GoogleのAI開発ツール、Stitch、Canvas、Jules。どれも「人間の仕事を効率化する」というより「人間の仕事を不要にする」方向に進化してますよね。
これ見てると、僕らは「労働」という概念自体が変わっていく歴史的瞬間を目撃している気がします。
- 20世紀:肉体労働から知的労働へ
- 21世紀前半:知的労働の自動化
- 21世紀後半:労働って何だっけ?
みたいな流れになりそう。
でも今はまだ、これらのツールを「上手く使える人」が価値を持つ過渡期。Gemini Canvasでサクサク開発して、Stitchでデザインして、Julesに雑務を任せる。そんな「AI使い」としてのスキルが求められる時代。
その期間がいつまで続くかは…正直わかりません。でも、少なくとも今日明日で開発者が不要になるわけじゃない。たぶん、あと数年は大丈夫。
…たぶんね(笑)
というわけで、今回はGoogleの最新AI開発ツールについて、開発者として複雑な気持ちを抱えながら紹介してみました。
皆さんはどう思いますか?これらのツール、使ってみたいですか?それとも、使われる前に転職先を探しますか?
僕はとりあえず、Room8でコーヒーでも飲みながら、AIを使って他の開発者の仕事を奪っていこうと思います。
え?自分の首も絞めてるって?
まあそうなんですけどね(笑)。でも考えてみれば、AIに仕事を奪われるのを待つより、AIを使って奪う側に回った方がまだマシじゃないですか?
最後の一人になるまで生き残れば、その時はもう開発者という職業自体が消えてるから、別の何かになってるでしょうし。
「元プログラマーで、今はAIに指示出すだけの人」とか、新しい肩書きでも作りますかね。
まあ、最終的には自分で自分の墓穴を掘ってるわけですけど、どうせ掘られるなら自分で掘った方が、穴の形くらいは選べるかなって(笑)
それでは、また次回!
